teeth grinding 歯ぎしり・食いしばり

teeth grinding

こんな症状にお悩みの方

「歯ぎしり」というと、一般的には夜、睡眠中に行う癖として良く知られています。無意識下で、ギリギリと音を立てて歯をすり合わせる行為ですが、隣で寝ている人に迷惑をかけるだけでなくご自身にも悪影響を及ぼしてしまいます。一般的に、人間の噛む力の強さは、自分の体重程度の力と言われておりますが、無意識下で歯ぎしりをしている時にかかる力は、人によっては、1トン以上になるともいわれております。

そんな巨大な力で毎日歯をすり合わせていては、歯や顎に過度の負担がかかり、痛みが出たり歯が割れるといった症状がでてしまうのも当たり前です。歯に過度の負担がかからないよう、歯ぎしりや食いしばりの力から、歯を守ってあげる必要があります。

歯ぎしり測定検査

当医院では、寝ている間の歯ぎしりを測定する『ウェアラブル筋電計』を導入しております。

この機器を使用する事により、

・寝てる間に何回歯ぎしりをしているのか

・どれくらいの強さで歯ぎしりをしているのか

・どんな歯ぎしりをしているのか

を計測する事ができます。

歯ぎしりの回数、強さ、タイプを計測する事によりどんな治療法がいいのかをご提案させていただきます。

歯ぎしり・食いしばりの種類・原因について

一言で「歯ぎしり」「食いしばり」と言っても、その歯の合わせ方によっていろいろな種類があります。歯や顎に大きなダメージを与えてしまう傾向があるのがグラインディングとクレンチングです。特に「クレンチング」は歯へのダメージが最も大きく、最近増加傾向にある症状ですので、気になる方は、まずはご相談にいらしてください。

グラインディング

夜、寝ている時に起こることが多いもので、一般的に「歯ぎしり」といわれているタイプです。

上下の歯を強く噛んだ状態で横に滑らせこすり合わせるため、ギシギシギリギリと音がする場合が多く、周りの人から指摘されることが多いでしょう。お口の中を拝見すると、歯の「すり減り」が激しいのが特徴で、進行すると歯の表面の硬くて白いエナメル質が削れてしまい、中の黄色い象牙質の部分が見えてしまうほどの人もいます。また、歯は上下の力に対しては比較的強いのですが、横からの力には弱いため、歯を支えている歯槽骨へのダメージも大きくなってしまいます。

クレンチング

一般的には「食いしばり」と表現されるタイプで、上下の歯をギューッと強い力で噛みこむタイプです。

このタイプの特徴は、夜、寝ている時にもそうですが、昼間でも起こることがあります。また、ほとんどの場合は音が出ませんので、周りの人も本人も、気が付きにくいタイプと言えます。クレンチングをしている人は、頬の筋肉に力が入るため堅く膨らんで見えたり、お口の中に骨隆起と呼ばれる、骨が膨らんでできたコブのようなものがあったりします。

タッピング

上下の歯をぶつけ合って、カチカチと噛み合わせるタイプです。タッピングは、歯ぎしりのタイプとしては比較的珍しく、歯や顎へのダメージも、グランディングやクレンチングと比べれば、それほど大きくはありません。睡眠中や、起きている時も起こりますが、カチカチと音が鳴りますので、自覚しやすいタイプと言えるでしょう。

歯ぎしり・食いしばりによる二次被害

結論、歯ぎしりや食いしばりは肩こりや頭痛などの体全体の不調につながります。これは噛む動作に作用する咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)などの筋肉に、強い負担がかかり炎症が起こることで引き起こす不調です。

それ以外にも、睡眠障害を引き起こすこともあります。強く食いしばることで、睡眠の質を大きく低下させ、その結果日中の集中力低下や疲労などにも繋がります。

ただの歯ぎしり・食いしばりなどと安易に考えず、早めの治療を検討していただくことをおすすめします。

当院の歯ぎしり・食いしばり治療

ナイトガード

ナイトガード(マウスピース)を寝ている間に装着し、すり減りを防止します。また、歯列をマウスピースで固定することで、歯ぎしりの力が分散され、歯の破折や、詰め物、被せ物などを守ります。また顎関節などの負担も軽減されます。マウスピースを装着することで歯への負担が軽減され、歯が本来の位置に戻り、歯ぎしりが改善されたというケースも中には見られます。

ボトックス治療

ボトックス注射により、顎の筋肉の働きを弱め、歯ぎしり・食いしばりを軽減させるといった効果があります。ボトックス注射は美容外科においても眉間や顔のシワ取りなどで用いられており、それを医療に応用したものになります。持続期間は半年〜10ヶ月程度と言われています。

当院の歯ぎしり・食いしばり治療の費用

マウスピース作成費用

ボトックス注射の費用

ボトックス(咬筋) 100単位¥33,000